子育てひろば みどりのへや
川崎市麻生区にある専門職のいる子育てひろば
みどりのへやについて

2023年を振り返って

こんにちは。みどりのへやblog管理人の柏木です。今年もたくさんの方に出会い、大変お世話になりました。今年の活動を振り返って書いてみたいと思います。

子育てひろば「みどりのへや」の活動と変化

今年度4月から代表を交代し、地域のお母さん、お子さんと毎週お会いしてきました。

利用する親子さんの人数は毎回変動がありますが、毎回2、3組~10組以上の利用者さんがいらっしゃいました。コロナは完全に収束したわけではありませんが、「外に出かけたい」と思った時に出かけられる雰囲気は昨年や一昨年より増しており、予約不要であることとあわせて、それぞれの方の状況に合わせて利用しやすい場になっています。(消毒等感染対策は引き続き実施しています)

みどりのへやの会場となっている「麻生こども文化センター」も、いくつかのイベントが復活したり、楽しい企画も積極的に行われるようになっています。小学生以上のお兄さんお姉さんと、幼児さんとの交流の場にもなっているのではないかと思います。

ひろばのスタッフとして感じたこと

みどりのへやに来られる親子さんは、保育園や幼稚園に入園する前の子どもたちが多いです。その中で改めて感じたことや見られたご様子について書いていきます。

気になる情報の交換

育休中で就園を考えている方も多く、どの保育園・幼稚園がどんな雰囲気なのか、どんな風に保活しているのかなどを情報交換される方もいらっしゃいました。

気になる園がある時にはインターネットで情報を調べることはできますが、生の口コミや評判は信ぴょう性が高いと感じられている方も多いですね。利用者の方同士で「きょうだいが〇〇に通っている」「保活をしていて〇〇に見学に行った」というような現在進行形のお話を聞いて、参考にされる方もいます。

また、情報の交換だけでなく、「この先大丈夫かな」という心配や不安な気持ちも共有されてほっとされる方も多くいらっしゃいました。

親子にとって初めての社会

みどりのへやを利用される方の声でよく聞かれたのが、「子どもが動けるようになってきて、やっと外へ出られるようになった」というものです。

ちょっと前には「公園デビュー」という言葉もありましたが、お子さんにとって、お母さんにとって、児童館や子育てひろばなどの場に来ることは「親子にとって初めての社会を体験する」ということなのです。その初めての社会の一つとしてみどりのへやに来られる方も多くいらっしゃいました。

色々なおもちゃが置いてあって、気になるものを選んだり、

他のお友達が使っているものに興味を持って見たり、自然発生的に一緒に遊んだり、貸してほしいと交渉して貸してもらったり、

お母さん同士会話が弾んだり、子どもの遊びを通して他の親子と関わったり。

色々な交流が生まれます。飲食時や貸し出しおもちゃなど、こども文化センターの決まりに沿うことも、社会を経験するということの一つになるでしょう。

お母さんは、自分ひとりで初めての場所に出かけるのと、子どもと一緒に初めての場所に出かけるのとでは、同じ外出でも全然違うものになると思います。そこでの気づきや経験をサポートするのも、みどりのへやの役割の一つだと考えています。

顔見知りが増えることって、大きい

皆さんには、行きつけの場所やお気に入りの場所ってあるでしょうか?私は2人の子ども(上の子は小学生、下の子は幼稚園生)の母でもあるのですが、その2人のお気に入りの場所があります。それは、下の子が通う幼稚園の近くのコンビニです。

初めは幼稚園のお迎えの導線上にあるということで利用していたのですが、そのうち、「買い物(主に自分のおやつ)するなら〇〇のコンビニ!」と言うようになりました。その理由は、コンビニの店員さん。何度か利用するうちに「いつもありがとうございます」と声をかけてくれるようになったり、商品を選んでいる際にすれ違うと「こんにちは」と声をかけてくれるようになりました。また、レジが混んでいないときは「今日は運動会だったんですか?」などちょっとした個人的な話も振ってくれることもありました。それが、子どもたちにも嬉しかったらしく、「店員さんが優しいから、〇〇に行きたい」という動機に変わりました。

みどりのへやは不定期なイベントとは違い、毎週決まった場所と時間に行けることと、スタッフも継続して参加しています。こども文化センターの乳幼児さんの利用者も、他の曜日に比べて木曜の午前中に多く利用されているようです。育児中は、子どもを遊ばせる場所に頭を悩ませることもあるかと思いますが、「この時間に来たら、知っている人に会える」「顔見知りのお母さんに、また会えた」という継続的なつながりが、安心感につながっていることが伺えました。この「知っている人がいる」という安心感は、実は大きなものだと思うのです。

最後に

皆さまのおかげで、今年一年もみどりのへやを運営することができました。いつもありがとうございます。

来年も、みどりのへやでいつもお待ちしております。

皆さま、よいお年をお迎えください。

ABOUT ME
Kashiwagi
専門職のいる子育てひろば「みどりのへや」の代表で、臨床心理士・公認心理師。2児の母。子育て中の親と子が「自分を大切に」思える社会になるよう、居場所づくりを大事にしています。
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