ゆっくりとしたペースではありますが、このブログでは、子育てや心についてのコラムを書いたり、子育てひろば「みどりのへや」について書いたり、おすすめの本などについて紹介したりしています。SNSでシェアしたのを見かけて見に来てくださった方もいて、嬉しく思います。
内容はみどりのへやの活動についてだけでなく、もう少し広く子育てや考え方、感じ方全般について書いているため、「このブログは何のために書いているんだろう?」と感じる方もいるかもしれません。
今回は、私がブログを続ける理由とそこに込めた意味についてつらつらと思いつくままに書いてみます。
ブログ開設のきっかけ~もっと届くように~
ブログを始めたきっかけは、「みどりのへや」をもっと周知できたらいいなという思いからでした。「近くに住んでいたけど、こんな場所があるなんて知らなかった」「もっとはやく知っていればよかった」と、近隣に住む人が初めて来所された時に教えてくれることが多かったのです。行政が発行している地域の子育て情報の載った冊子やパンフレットには、みどりのへやのことも記載していただいています。そうした冊子などは母子手帳の発行の時か、出産後にもらえることが多いようです。でも、妊娠・出産時には必要な書類や、色々な企業の妊婦さん向けのキャンペーンの情報、地域の情報、まとめてどっさりと渡されます。役立つものや必要な手続き関係のものもありますが、たくさんの書類の山にまぎれてしまって、目に触れないまま眠ってしまっている子育て情報も多くあるのではないかと思います。みどりのへやの情報も、きっと数多くの情報とともに埋もれてしまっていたのかもしれません。
色々な情報が役所の方や産院で配布されることについては、必要な時に必要な情報が参照できるという面もありますし、多くの情報の中から必要な情報をどう得ていくかという課題もあるのかもしれません。
ともあれ、「近いけど、知らなかった」という人を少しでも減らし、周知していくためにはどんなやり方があるだろうかと考える中で、自分自身のことばで、主体的に声を届けていきたいなという私個人の思いと繋がり、ブログ開設への道が始まりました。
自分の心に目を向けてみて、というメッセージ
多くの人に言葉を届けられたらいいなという思いは、実は私の中に元々あったものでした。子育て中の人に限らず、より広くの人たちに届けたいなという思いがあったのです。
ブログを四苦八苦しながら何とか開設することができたところで、そういった気持ちもふっと思い出しまた浮かんできました。
また機会があればお話ししようと思いますが、私自身、あることをきっかけにして、自分の心身に目を向けることの大切さを実感しました。
自分に目を向けない、自分を大事にしない先には「幸せ」はないのではないか。本人にとっても、関わる周りの人にとっても。
元々周囲の人に合わせやすく、「べき」が強く、そのためには自己犠牲することもあり無理をしがちだった私ですが、自分自身の声を聴くことが何よりも大事だったんだ、という思いがあるきっかけにより強烈に胸に突き刺さりました。まずは自分を大事にできないと、人も大事にできない…ゆっくりと考えていく中で、そんな風にも思うようになりました。
忙しさがまさって自分のこころや身体を気に掛ける余裕がない人も多くいると思います。子育て中の人であっても、そうではない人にとっても、それぞれ一生懸命に現実を生きているという点では同じです。
本をおすすめすることに込めた思い
このブログではおすすめの本を紹介していますが、心理学の専門書でないものも多く取り上げています。こころや自分の気持ちに触れられるような内容のものにしようと心がけていますが、何より、自分が「読んでみたい」と純粋に思った本を読んでみて、おすすめしたいと思ったら記事に書く。そんなプロセスを繰り返しています。
ではなぜそんなことを始めたのか。
最初のハードルは低く、疲れている人、余裕のない人にも届くように、ある時は元気をもらえ、自分自身について振り返れる機会を持ってもらえたらという思い。
そんな思いでこうした本の紹介をはじめました。
なるべく難しい概念や表現はなく、「自分だったらどうだろう」と自分に聞いてみるきっかけになるように。
やるべきことに時間を使いがちでなかなか自分のこころに目を向けるきっかけが持てていない人たちも、自分のこころに触れる機会を積み重ねるうちに、自分自身のサインや感覚、気持ちにより気づけるようになっていくと思います。
間接的ではありますが、ブログを通して自分を大事にしたいなと、一人でも多くの人が思ってくれるといいなと、そういった思いもこのブログには乗せて文章を書いています。
自分にとっての心の栄養でもある
上記のような思いでブログを書き続けていますが、一番は自分が言葉にしたいことを言葉にできる場となっていることも大きいです。
言葉にすればするほど、書けば書くほど、自分の気持ちが整理され、思いが形になっていきます。「さみしい夜にはペンを持て」という本を取り上げた記事の中でも、書くことで、言葉未満の泡のような感覚が言葉となって表現され、それを繰り返すことで自分の深いところまで冒険することができる、という内容を取り上げました。
今日も明日も、読んでもらっている人に感謝しながら、ゆるりと書き続けていこうと思います。よろしければ、これからものぞきに来てくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。