今日は子育てひろば「大きな樹」の開室日。
「みどりのへや」の展開活動として、専門職に発達相談や子育ての相談ができる子育てひろばとして、療育センターの協力を得ながら運営をしています。
今日も初めて参加された親子さんがいらっしゃいましたが、お話されながら、お母さんはゆったりと、お子さんは思う存分心の向くままに過ごしてくれているように思いました。
また、今日は私(管理人)の学生時代の同期の心理士さんが、初めてひろばのお手伝いに来てくれました。心強い仲間が増えて嬉しいです。
子育てひろば「大きな樹」は、独特な雰囲気があるかもしれません。
開室当時から大事に受け継いできたおもちゃ。
借りている施設の設備や掲示物は、年代を感じるものも多い。
トミカはところどころはげていたり、ボールは空気が抜けていたりして遊びの中で空気入れを使ったりする。
最後はおもちゃを一緒に片付け、ふろしきで包んで倉庫に運ぶというところもセット。
今新しくできる施設のように、きらびやかさや、便利さ、小ぎれいさはないかもしれない。
でも、ここに来る子どもたちはその中で、一つ一つのものを把握し、探求し、それぞれのペースで輝き始める。
私たちスタッフは、新しい環境に慣れていく親子を横に並びながら見守っている。
それだけでも子ども達が自分の手と足で目の前のものと関わり、輝き始めていく。
そしてそれを見守る親たちの表情もゆるみはじめる。
暖かく、ゆるやかな雰囲気を共有しながら、親は「これまでゆっくりできる場所はなかった」と話し始める…。
子どもの育ちや安全を毎日守りながら奮闘しているお母さん・お父さん達。
子どもも探求心のままに過ごせて、そして親たちにとっても子どもを見守りながらも体や心がゆるんでいく場所を、私たちは作ってきて、これからも作っていきたいのだと改めて感じました。