こんにちは。今日もみどりのへやの活動日でした。
午後から雨予報、空は灰色でしたが、暑すぎず寒すぎず、ちょうどよい気温でした。
こんな気温の時は外遊びに行かれる方が多いのか、または午後からと言われていた雨を警戒してか、参加者の方もそこまで多くなくゆったりと時間を過ごすことができたように思います。
お母さん同士もお話でき、子ども同士も、生後半年前後~1歳くらいでしたが、お互いを意識しているのか、パタパタと手を動かしたり、おもちゃを振って見せたりと、慣れてきたらお互いの方向を見ながら色々な動きをしていてまるで会話をしているようでした。
小さい子ども達にとっても、他のお友達や大人の存在はよい刺激になりますね。
10分間のスピーチ
さて、今度とある場所で登壇(スピーチ)をする機会をもらいました。自分や自分の活動についてお話することは支援者向けにはしたことがありましたが、周辺地域に住む色々な人が参加する場でお話するのはほぼ初めてと言えます。
今からどんな話をしようか…とあれやこれやと考えています。割り当てられた時間は「10分間」なので、意外とすぐに時間は終わってしまいそう。
でも、先日他の人が登壇するそのイベントへ参加し、スピーチを聴いている時に真逆の感覚も持ちました。「10分って思ったより長いんだなあ」、と。
「長い」というのはネガティブな意味ではなく、「濃いなぁ」という感覚でした。その人が伝えたいことをめいっぱい盛り込んで話をする10分間は、あっという間でもあり、とても多くの情報量と熱量が途切れることなく私たちの心に届けられる10分間でもありました。10分って、こんなにたくさんのことを伝えられるんだ、と実感しました。
スピーチの内容や構成はそれぞれの個性が出ていて自由。だからこそ聴く人が飽きずに惹きこまれるものがありました。
何を伝えたいのか?
私がスピーチをするとしたら。
川崎市麻生区で継続してきている子育てひろばの活動について知ってもらいたい気持ちもありますが、
その活動をやりたいと思った個人的な気持ちや経験のところを、今は一番伝えたいと思っています。自分の仕事の芯、信念、原動力となってくれている部分。この部分と自分の活動、大事にしていることは切り離すことはできないからです。
一方で、対人援助職をしていて、さらに「心理職」というと、自分の体験を開示する人はあまり多くありません。個人的な思いを話すことは、少なからず相手が自分(私)に向ける印象に影響を与えます。「当事者性」を強く持ちすぎることで、「専門性」の部分がうまく機能しなくなったり、判断しにくくなることもあります。心理士はクライエントの写し鏡であるべき、という信念を持って働いている人も多く、基本的な心理職の姿勢としては、まず初めにそう教育されます。特にカウンセリングや個室での臨床ではこの部分が統制されているからこそ、クライエントの内面、内界を専門的な知を使いながら考えることができるのだと思います。
だから公に自己開示をしないことを「是」としている心理職がきっと大半でしょう。
でも、今の私の活動は、地域と繋がり、個室にこもる訳ではなく、自分もその地域の一員だからこそ機能しているところもあるものです。専門職でもあるけれど、もう少し敷居が低いところでお会いしているような気がするのです。
ここ数ヶ月で、「顔が見えるリアルな繋がり」が生活圏の中でさらに増えてきました。その繋がりを活かしながら、心理士の仕事、そして私個人の思いを伝えていくことも、またおもしろいのではないかなと思っています。
伝えたい思い、伝わるといいな。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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