今日は育児中のお母さんに向けた一冊の詩の本をご紹介します。
「今日(Today)」(伊藤比呂美 訳、下田昌克 画)
ニュージーランドのとある子育て支援施設の壁に貼ってあってあった、ひとつの詩。
作者は不詳で、どこのどんな人が書いた詩なのかは分かっていません。
ですが海を越えて、日本語に翻訳され、日本でもお母さん達の心に響く詩として広まりました。
私自身も、母として子育てひろばに参加した時にこの詩を読んでもらったことがあります。
その時は、とにかく赤ちゃんとともに24時間を過ごす毎日で、掃除も家事も手につかなくて、やる気も起きず、「赤ちゃんのお世話以外今日も何もできなかったな‥」と床に落ちている髪の毛やほこりを寝転んだまま眺めながら、疲れた自分にさらに責めるようなことばをかけていた時でした。
詩を読み聞かせてもらって、まさにその時の私と詩の内容が重なって。
肩の力がふうっと抜けた感じがして、そしてこう思ったのです。
「あぁ、私もこれでいいんだ」って。
誰かに見せられるような状態じゃない。やれなかったこともたくさんある。
でも、今日私は私なりに、目の前のこの子のために、「すごく大切なこと」をしていたのかもしれない、と。
掃除ができなくたって、片付けができなくたって、大丈夫。あなたはちゃんと、「すごく大切なこと」をやっているんだよ、と優しく抱きしめてくれるような詩でした。
これは、全お母さんに読んでもらいたい、お守りとして持っていてもらいたい詩だと思いました。
言葉の力ってすごいです。
同じ状況でも、見方を変えるだけで自分の心は軽くなるんですよね。
どうしても生活のペースは子ども中心となり、眠りたい時に十分眠ることもままならない中で、お母さんはやるべきことややっていないことに目が向きがちだと思います。
でも、この詩にあるように自分が「やったこと」に目を向けてみると、決して何もしていなかった訳ではなく、子どものためにお世話したり、声をかけたり、あやしたり、お母さんとして自分なりにした色々なことに気づくかもしれません。
「よくやった、自分!」
自分のやったことに気づけたら、是非その行動に対して「よくやった、自分!」と褒める言葉をかけてみてください。
自分を否定する言葉より、自分を認める言葉を自分にかける習慣をつけていくと、この詩のように自分の「やったこと」に目が向きやすくなっていくと思います。
よかったら試してみてくださいね。